地域との研究

化学分野での研究

 長崎は歴史的に日本の化学の発祥の地です。工学部の化学分野では,シーボルトの鳴滝塾(1823年)、河野禎造著の「舎密便覧」(せいみびんらん)、ポンペの分析究理所(=理化学学校、1864年)、ハラタマの精得館(=化学学校、1886年)、写真家・上野彦馬(坂本龍馬像で有名)などの先達の伝統を今に引継ぎ、物質の構成原理、物質変換の新技術の開発、物質と生命のかかわり、物質の材料としての応用に関する教育と研究を自信と責任感をもって行っています。
 長崎大学「化学」の研究業績は,「大学ランキング2002」(朝日新聞社2001年刊)によると、規模が小さいので論文総数は少なく全国大学・研究機構で35位にあるものの、引用度(インパクトファクター)では全国大学・研究機構の8位にランクされ、その研究の独創性は高く評価されています(右表参照)。学会賞や科学研究費、国際会議での招待講演などに多くの実績をもっています。


大学ランキング(ISIデータベース1981~1997)

 長崎には造船や発電さらに新材料の先端技術に従事してきた高齢者が数多く暮らしています。そのような技術者40数名の研究会を平成9年に長崎大学工学部内に作っていただき、工学部や医学部の研究者と連携した福祉用具の開発・製作を共同で行っています。施設や在宅の高齢者や障害者からの依頼を受けて生活現場を調査し、適切な福祉用具の製作・紹介を行っています。状況によっては、積極的に理学療法、作業療法さらに建築の専門家やヘルパーさん、企業の協力を得ています。これまで玄関前用の階段昇降機、食事動作支援装置、階段道移送用背負い紐、車椅子用ノンスリップシート等の製作を行い、多くの方々に喜んでいただいています。

論文数順位 引用度順位
順位 大学・機関 論文数 順位 大学・機関 論文数
1 京都大学 9679 1 岡崎国立共同研究機構 15.1
2 東京大学 8990 2 京都大学 10.6
3 大阪大学 8265 3 東京大学 10.2
4 東京工業大学 7713 4 名古屋大学 10.0
5 東北大学 6538 5 大阪大学 9.4
6 九州大学 5517 6 東京工業大学 9.3
7 北海道大学 4568 7 大阪市立大学 9.2
8 名古屋大学 4423 8 九州大学 8.6
9 広島大学 2446 8 東京薬科大学 8.6
10 岡崎国立共同研究機構 2334 8 長崎大学 8.6
11 東京理科大学 2312 11 東北大学 8.4
12 筑波大学 2130 11 北海道大学 8.4
13 岡山大学 1787 13 東京都立大学 8.2
14 千葉大学 1726 14 広島大学 8.1
15 慶応義塾大学 1713 15 早稲田大学 7.7
16 金沢大学 1659 15 愛媛大学 7.7
17 大阪市立大学 1514 17 慶応義塾大学 7.6
18 早稲田大学 1399 17 金沢大学 7.6
19 大阪府立大学 1388 19 筑波大学 7.3
20 静岡大学 1347 19 横浜国立大学 7.3
21 名古屋工業大学 1305 21 東京農工大学 7.0
22 東京農工大学 1257 22 千葉大学 6.9
23 熊本大学 1242 23 岡山大学 6.7
24 京都工芸繊維大学 1204 24 群馬大学 6.4
25 群馬大学 1162 25 東京理科大学 6.3
26 東京都立大学 1127 25 京都工芸繊維大学 6.3
27 東京薬科大学 1119 25 山口大学 6.3
28 横浜国立大学 1056 28 大阪府立大学 5.8
29 山口大学 1041 28 熊本大学 5.8
29 信州大学 1041 30 静岡大学 5.5
31 愛媛大学 976 31 神戸大学 5.4
32 山形大学 974 32 名古屋工業大学 4.9
33 近畿大学 970 33 信州大学 4.6
34 神戸大学 949 34 近畿大学 4.5
35 長崎大学 947 35 山形大学 4.1