地域との研究

長崎斜面研究会


階段昇降車椅子の開発

 工学部では地元の企業と共同で、長崎市の斜面住宅地での使用を目指して階段昇降電動車椅子の開発プロジェクトを実施中です。開発中の装置は最新のロボット技術を活かして、完全自動での運転が可能な画期的な電動車椅子です。最新のコンピュータを使った画像処理を行いながら、階段道でも安全に目的の場所まで人を運びます。NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の支援を受けて実施しています。

高齢者生活支援研究会

高齢技術者と連携した福祉用具の開発

 長崎には造船や発電さらに新材料の先端技術に従事してきた高齢者が数多く暮らしています。そのような技術者40数名の研究会を平成9年に長崎大学工学部内に作っていただき、工学部や医学部の研究者と連携した福祉用具の開発・製作を共同で行っています。施設や在宅の高齢者や障害者からの依頼を受けて生活現場を調査し、適切な福祉用具の製作・紹介を行っています。状況によっては、積極的に理学療法、作業療法さらに建築の専門家やヘルパーさん、企業の協力を得ています。これまで玄関前用の階段昇降機、食事動作支援装置、階段道移送用背負い紐、車椅子用ノンスリップシート等の製作を行い、多くの方々に喜んでいただいています。

装置取り付け中の高齢技術者

左から玄関前階段昇降機、階段道用モノレール、食事動作支援装置

化学分野での研究


階段昇降車椅子の開発

 長崎は歴史的に日本の化学の発祥の地です。工学部の化学分野では,シーボルトの鳴滝塾(1823年)、河野禎造著の「舎密便覧」(せいみびんらん)、ポンペの分析究理所(=理化学学校、1864年)、ハラタマの精得館(=化学学校、1886年)、写真家・上野彦馬(坂本龍馬像で有名)などの先達の伝統を今に引継ぎ、物質の構成原理、物質変換の新技術の開発、物質と生命のかかわり、物質の材料としての応用に関する教育と研究を自信と責任感をもって行っています。

 長崎大学「化学」の研究業績は,「大学ランキング2002」(朝日新聞社2001年刊)によると、規模が小さいので論文総数は少なく全国大学・研究機構で35位にあるものの、引用度(インパクトファクター)では全国大学・研究機構の8位にランクされ、その研究の独創性は高く評価されています。学会賞や科学研究費、国際会議での招待講演などに多くの実績をもっています。