長崎大学情報データ科学部では、IT先端技術やビジネスモデルに関する実践型教育プログラムを立案し、地域密着型のコンパクトで密度の濃い教育プログラムを提供してきました。具体的には、長崎県からの受託事業として平成30年度~令和2年度までは「社会人向けIT先端技術習得講座」、令和3年度からは「社会人向けIT先端技術応用講座」を開催してきました。
これまでの5年間で延べ183名の受講生が受講し、うち37名が履修証明を取得されています。さらに、3名の方が工学研究科の社会人博士課程(小林研究室)に進学され、長崎でのITリーダになるべく高度な技術習得に挑戦されています。
本年度もこれまでの実績と成果を活かし、受講生から評価が高かった基礎技術的内容を継承しつつ、さらにそれを発展させてソフトウェアシステム開発のプロジェクトリーダを育成しようとしている点が大きな特徴です。したがって、将来長崎でシステム開発のリーダとして活躍したいと思っているみなさま、社内で技術者のITスキルをアップさせ、開発管理ができる人材を増やしたいと考えておられる経営者のみなさまにとっては、とても魅力的な講座内容となっています。今年度は、皆様からの要望が多い安全なシステム開発方法に関する講座として「安心安全なシステム設計方法論」を新たに開講します。一般ユーザが安心して利用できる安全なシステムを設計するために、プロジェクトリーダとして理解が必要なサーバの設計方法からブロックチェーンやNFTに代表される今後、考慮すべき内容までを体系的に学べます。また、夏季集中講座として「Javaによる並列分散システム」を開催します。対面のみの開講とし、大規模システムの主流となっているJavaの基礎から実践までを学べる講座となっています。さらに、講義によっては近年注目を集めているメタバースを導入した開催を予定しています。
本講座は、長崎県からの受託事業となりますので、原則として長崎県次世代情報産業クラスター協議会(※1)に加盟する企業等の技術者(※2)のみなさんが対象となり、受講料は無料(※3)です。さらに今年度からは、長崎県居住支援の一つとしてリモートワークによる長崎県移住者、及びワーケションによる長崎県利用者のみなさんも受講も可能です。また、これまでにIT先端技術習得講座を受講されたみなさまの再履修も歓迎いたします。
※1:長崎県次世代情報産業クラスター協議会(事務局:長崎県新産業創造課)への入会については、以下の県ホームページをご覧ください。(入会金は無料です。)
http://www.pref.nagasaki.jp/object/kenkaranooshirase/oshirase/340488.html
※2:県内に事業所を置く企業・団体の技術者を優先とします。
※3:補助教材費(3万円)は、別途必要です。